教えて、真銅先生! 「介護のお仕事 -記録編-」
2021.03.19
皆さんこんにちは!いかがお過ごしでしょうか?
札幌は雪ときどき雨な天気になる事が増えてきました。
歩道はまだ雪が残っていますが、車道は殆ど雪がなくなってきましたね。この季節、厚手のコートにするべきか…などと着るものに悩みます。
ところで前回は、「介護のお仕事-レクレーション編」と題して、様々な行事やレクレーションについてお話しましたが、介護職はまだまだ他の業務もあります。
今回は「記録」についてです。
介護職にとっての「記録」はご利用者様への介助と同等と言っても過言でないほど重要な仕事です。
ちなみに「初任者研修」のテキストでは、記録の目的を
①「サービスの質」を向上させるため
②介護保険サービスについての「社会的責務」
などと表現しています。社会的責務…⁉
特に専門職と言われている職業は、その行為自体に加え、行った事を書き留めておく必要があるのですね!
イメージ図
では、記録にはどのような種類があるのでしょうか?
①フェイスシート…その名の通り「顔の用紙」です。これ一枚でご利用者様の全体像(氏名・年齢・生活歴・家族・既往歴等)。個人情報のファイルの一番最初にくる記録です。主にケアマネジャーや生活相談員が作成します。
②アセスメントシート…いわゆるADL(日常生活動作)を記します(例:食べる・歩く・話す等)。
③介護計画書…作成する事業所と作成しない事業所があります。ご利用者様全員の作成義務はないので、重介護・認知症の方のみ作成する施設も多いと思います。実務者研修ではこれを学びます!
④ケアカンファレンス議事録…月に1~2回数名のご利用者様をピックアップしてケアについて話し合います。
⑤介護経過記録…介護職は毎日これを記録します。頑張りましょう!
⑥モニタリング標…1~3ヶ月に1度、ご利用者様の心身の状態を記録します。
⑦介護チェック表…食事摂取量や排泄の回数、バイタル(体温・脈拍・血圧など)を記録。
⑧事故報告書(ヒヤリ・ハット)…転倒事故や誤嚥など再発防止の為に記録をとります。
これだけでも様々な記録がありますね!
介護職の中には、介護は好きだけど記録は苦手という方も少なくありません。
現在ではタブレット式の電子記録も普及していますし、AIでケアプランまで作成する優れものまであります。
https://care-viewer.com/
ちなみに弊社開発の記録のツールです ↑ ↑ ↑
記録は先に申し上げた通り、「介護の質を高める」意味合いもあります。
是非みなさん、介護と記録の達人になってください!
日本福祉アカデミー
専任講師 真銅 至